最近グランドセイコーの新ロゴ配置モデルが続々と発売されてきましたね。スプリングドライブ、メカニカル、クォーツそれぞれ試着させてもらいました。モデルによって全然印象が違うので評価していきます!
(出展:Seiko Premium Boutique Ginza)
出揃ったグランドセイコーの新ロゴモデル
グランドセイコーからSEIKOがなくなるという発表から早数ヶ月が経過しました。新ロゴモデルも出揃ってきました。
セイコーがロゴ変更してでもやりたいことは何なのか?
詳しくはこちらの記事で書いていますが、「グランドセイコーにスイスのブランドと戦えるようなブランド力を身に着けさせる」というのが目的になっています。
グランドセイコーのデザイン変更ポイント
基本的にロゴの配置が変わっただけです。
- 6時位置の「GS」「Grand Seiko」が12時位置に移動
- 12時位置にあった「SEIKO」は削除
- 型番は0番代から200番代に変更(SBGX063→SBGX263)
面白いことにこの変更によってバランスが良くなったと感じるものもあれば悪くなったと感じるものもあり一概に今回の変更の良し悪しは語れません。
ロゴ変更の恩恵はモデルによって異なる?
この変更によって恩恵を受けやすいのはスプリングドライブやメカニカルのモデルです。なぜならスプリングドライブとメカニカルに関しては元々「普通のSEIKO感」が薄いのです。時計に詳しくない人が見てもなんとなく高そうな時計の雰囲気をまとっています。
そのため「Grand Seiko感」を全面に押し出すことによってより特別な時計という印象を与えることができます。スプリングドライブを買う時はやっぱりグランドセイコーならではの技術だし憧れて買う人が多いと思います。その場合は「SEIKO感」より「Grand Seiko感」がマッチするでしょう。
一方僕の様に「SEIKO感」が強いからクォーツに使い勝手の良いと感じていた人にとってはこの変更がありがたくないという面もあります。
デザイン変更が各モデルにもたらしたもの
最近何店舗か回って店員さんに話を聞かせてもらっているのですがスプリングドライブは好調という話をよく聞きます。一方クォーツはまだそこまで売れていないみたいです。個人的にそれはデザインの良し悪しが人気に直結している印象を受けます。
好調と言われて納得!スプリングドライブ
スプリングドライブはロゴのバランスが良くなりました!まだ新ロゴ配置に見慣れない現状でも良いと感じるのでこの変更はグッドです!
(出典:グランドセイコー SBGA211)
元々は6時位置が「GS」「Grand Seiko」「SPRING DRIVE」+パワーリザーブとかなり重めでした。それが「SPRING DRIVE」+パワーリザーブだけになったことによって12時位置と6時位置のバランスがより良くなった印象です。
(出典:グランドセイコー SBGA285)
もともとスプリングドライブは存在感もあるし新ロゴでグランドセイコーを全面に押し出す方が主張が強くなり恩恵を受けていますね。
メカニカルもいい感じ!イチオシはハイビート
メカニカルもいい感じですね。「AUTOMATIC」の文字はないよりある方が良いです。ただもう一言ある方がバランスがとれる気がします。
(出典:グランドセイコー SBGR251)
その点メカニカルハイビートになると「AUTOMATIC」「HI-BEAT 36000」になり抜群にバランスが良くなります。このあたりは感覚なので一概には言えませんが僕の中ではベストバランスです。
(出典:グランドセイコー SBGH243)
余談ですが僕がもし今一本GSで時計を選ぶとしたらSBGH243を選びます。日常使うために必要な機能がシンプルに詰まっています。
- ロゴの配置良し!
- ハイビートはロマン!
- 美しい青焼きの秒針
- デュアルカーブサファイアガラス
- 内面無反射コーティング
- シースルーバック
- 軽量なチタン素材
- 冠婚葬祭でも使えるデザイン
- 10気圧防水
少しさびしいような?クォーツ
クォーツは「何となくバランスが悪く感じる」のです。もう少し紐解いて考えてみます。
12時位置に「GS」「Grand Seiko」と2つのロゴが重なると中々重いです。これは感覚的な話になりますが、12時位置が重くなると6時位置に何かないとバランスが悪くなります。
(出典:グランドセイコー SBGX261)
逆に12時位置が重くなければ6時位置には何もなくてもバランスがとれます。例えばザシチズンを見てみると多くは6時位置になにもありません。ただ12時位置は「CITIZEN」とシンプルなロゴが配置されているだけです。それによって全体のバランスが綺麗にとれている印象を受けます。
クォーツでも唯一帯磁モデルに関しては6時位置に赤文字がありバランスが良いです。ただケースが帯磁専用のものになるため少し独特です。このあたりは好みが分かれそうですね。
(出典:グランドセイコー SBGX293)
所有しているからこその違和感?
これは僕が所有しているためにそう感じているのか?慣れれば大したことないのか?今はまだわかりません。以前グランドセイコーのクォーツを推したこともありますが旧ロゴは「SEIKO感」が強くてビジネスシーンで気兼ねなく使えるため非常に重宝しています。
まだどちらのモデルも購入できるので旧ロゴ配置の方が良いと感じる人は早めに購入することをオススメします。
グランドセイコー新ロゴのレビューでした。ロゴが変わってスプリングドライブやメカニカルハイビートへの憧れが強くなりました。ただこの価格帯になるとスイス時計でも選択肢が増えすぎるのが悩ましいところです。そんなサクッと買う余裕なんてないから全部妄想して楽しんでいるんですけどね笑
ではまたっ