現役SEが「なれる!SE」最終巻の16巻まで全て読んだ感想

ついに完結してしまいました「なれる!SE」。僕がSEとして働きだしてから毎回楽しみに読んでいた愛読書。ジャンルはライトノベルだけどSEの教科書だと思っています。SEなら見ないともったいない!

なれる!SE 16巻の表紙

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最終巻である16巻の話は壮大

※ネタバレは極力ないようにしています

今回は落ち着きだした15巻の展開から一転。過去最大の案件に発展します。もはや一案件で留まることなく日本のIT業界に大きく影響する事態に。今まで登場した人脈を総動員して最後の事件に挑みます!

室見との戦いの結果はいかに?

もともと社内で競合するという厳しいシチュエーションでした。技術力を武器に圧倒的な差を見せつけられたのが前巻。ここからどのように決着するのか実物です。

桜坂と室見の戦いの行方はある意味予想通りな結果に?

桜坂 最後の選択肢はどうするのか?

最後に大きな決断を迫られる主人公。もともと会社の総務部への異動の話を打診されていました。引き受けるとSEとしては生きていけない。ただ総務部として会社の株式上場という大きなミッションを担うとても重要なポジションにつく事になります。果たしてどんな選択をするのか?

そんな感じで最終巻だけあってとにかく先が気になるストーリーです。ただいつも通り読後が爽やかなのでそこは安心して読めますよ!

「なれる!SE 」はSE必読の書!

ラノベだと甘く見るべからず。SEなら全巻1度目を通す価値があります。

SEの幅広い仕事内容を追体験できる

SEと一言で言ってもかなりの幅がある仕事です。インフラなのかアプリなのか?サーバーなのかネットワークなのか?構築なのか運用・保守なのか?などなど

規模の大きな仕事をするSEほど特定の部分に特化して他が見えない傾向にあります。そんな中、各巻ごとにテーマの違う題材を扱う「なれる!SE」は知識の幅を広げる取っ掛かりとしてとても勉強になります。

「あるある!」か新しい知識習得ができる

自分の知っているジャンルの話であれば「あるある!」と納得できて「それが辛いんだよね〜!」と共感できます。逆に自分の知らなかった新しいジャンルの話ならこれから起きるかもしれない恐怖を事前に知ることができます笑

仕事に少しだけ前向きになれる

主人公は仕事に対してとっても真摯なんです!そんな姿をみていると仕事に慣れて少し惰性で仕事している自分にハッと気がつき背筋を正す気持ちになります。

大変な仕事ほどそこから得られる充実感は大きくなりますよね。ただ大変な仕事って極力したくなかったり…(汗

でもそんな大変な仕事こそやるべきだよなって思えます!…読んだ翌日くらいまで笑

SEにこんなハーレムなシチュエーションは有り得ない笑

基本的に本当に素晴らしい作品だと思っています。ライトノベルという枠組みに囚われない魅力があります。ただ僕は一言だけ物申したい。

「それだけ周りに美女がいて好意を寄せられてたら仕事が楽しくてしょうがないでしょうよ」と笑

現実に即してむさ苦しいラノベなら読んでいて辛くなるけども。それだったら間違いなく最終巻にたどり着けなかったと思うけども。わかってるけどその点は相当現実離れしています。超嫉妬です!笑

主人公は一年目だけど追いつける気がしない

最終巻にしてやっと二年目になる姿が描かれます。ただこの主人公凄まじすぎます。彼の経験値は普通のSEが10年働いたよりはるかに上回るものです。でもたったの一年しか経っていないという…テニスの王子様的な感じですね。

「え、みんなオーラとか目視できてるけどまだ中学生なの?!」みたいな笑

そこはフィクションと割り切って考えるのも良し。そんな主人公の桜坂を目標に頑張るのも良しです!

現役SEが思う日本のIT業界について

最後は現役SE目線で著者の「SEにだけはなるな」という意見についてちょっと真面目に言及しておきます。

日本のIT業界は技術を軽視しすぎている

最終巻の大きな問いかけでもあります。日本のIT業界は製造業のやり方をベースにカイゼンと繰り返しコストカットし続けました。その結果、技術力のないSEが量産されています。

自分が手を動かすのではなくコストの安いところに丸投げしてシステムを構築してもらう。そしてその管理コストをもらう。そんなことをしていたら技術力が身につかないのは当たり前です。

僕もSEとして痛いほど思い当たります。「果たして自分の仕事はどれだけの価値があるのだろうか?」と。もっと技術のある場所にお金が集まる仕組みにならないといけないよなって感じます。

著者は「SEにだけはなるな」という考えだけど僕はそうは思わない

日本のIT業界が技術軽視な面や、報われない現状について大きな部分では同意しています。日本は技術を育てる環境がなさすぎるし実際に海外と比べても技術力がないです。

ただ、日本は技術軽視してきたからこそ今その反動で技術の大切さがわかるターニングポイントにきています。つまりSEの価値が急上昇しているのが最近の市場なのです。

転職市場でSEが活況な現実がある

たとえば自動車業界。組み込みシステムとしてのC言語は常に求められています。その一方で自動運転といった最新分野ではディープラーニングやビッグデータの技術が求められています。そして今多くの企業ではその技術を取り入れるため多額の投資をしています。

つまり実際に手を動かしたり最新の技術に触れることができる技術のある人にとってはとても有利な市場になっています。だから一概にSEになるな!とは言えず技術が好きで追求したい気持ちがあるならSEになるべきだと考えています。

「なれる!SE」はこんなあなたにオススメ!

既にSEとして働いているあなたにとっては勉強になるし楽しい読み物として。これからSEになるか考えているあなたにとっては本当にSEになるか考えるとてもよい材料になります。

SEに対する興味や熱意のあるあなたにこそ読んでほしい

昨今AI、IoT、ディープラーニングといった言葉が飛び交いどんどん新しい技術が出てきます。多くの企業ではその技術を取り入れるため力を入れています。

そんな背景を考えると、これからは真に技術があればチャンスを掴みやすくなります。ブラックなイメージの強いSE。でもこれからはきっと「力のある人にとってはこの上なくやりがいのある時代」がやって来ます!…たぶん笑

さて、話が少し脱線しましたがSEなら「なれる!SE」はまず読んでおいて損はないです。ライトノベルだからと食わず嫌いせず是非読んでみてくださいね。

ではまたっ