肌が弱い僕ですが天然繊維の「綿」だけではなく合成繊維の「ポリエステル」も愛用しています。実は「天然繊維=肌に優しい」と一概には言えず、綿の服の方が肌に良くない場合もあります。お互いのメリットを知って賢く使い分けましょう。
綿(コットン)とポリエステルの基本知識
まずは知っているようで知らない綿とポリエステルの基本からおさえましょう。
綿は天然繊維、ポリエステルは合成繊維
綿は衣類でもっとも使われている繊維です。綿花の種子からとれる繊維を綿と呼びます。
綿は植物からとれる天然の繊維です。
一方の合成繊維は化学繊維の中でも特に石油・石炭などを原料に生成した繊維です。
ポリエステルやナイロンが代表的な合成繊維です。
綿は天然ならではの肌触りの良さが特徴
綿最大の特徴は肌触りの良さ。
着た瞬間にホッとするような感覚は綿ならではです。また歴史も長く天然繊維という安心感もあり最も多く衣類に使われる素材でもあります。
その一方でシワになりやすかったり、水分を含むと乾きにくいというデメリットもあります。
ポリエステルは技術の進歩で機能が向上
ポリエステルは人口的に作る繊維であるため、繊維の形状をコントロールできることに最大の特徴があります。
例えば繊維を汗を吸いやすくしてみたり、保温力の高くしてみたり様々な機能を付加することができます。
昔は技術がそれほど高くなかったから水の吸いが悪かったのですが、現在は技術力の向上で圧倒的に吸水性が高まっています。
綿とポリエステルのメリット・デメリット
綿をディスるわけではないのですが、世の中の風潮的に天然素材を持ち上げすぎ感はあります。実際僕も昔は「肌が弱いから綿一択!」と考えていました。
ただ実はポリエステルをうまく取り入れた方が肌に優しいのです。
間違いない!綿は肌触りの良さがメリット
まず間違いなく言える綿の良さは肌触り。着た瞬間に「気持ちがいい」と思えるのは大きなメリットです。
綿の良さを気軽に体感するには、ユニクロ「スーピマコットン」や無印良品「オーガニックコットン」あたりがコストパフォーマンスに優れた良品です。ついつい毎年何枚か買ってしまいます。
着心地が良いからパジャマにもぴったりの素材です。
汗が乾きにくいのが綿のデメリット
一方で、綿 最大のデメリットは汗の乾きにくさです。
特に夏や体を動かして汗をかいた時こそ水分が乾きにくいというデメリットが顕著に現れます。
汗が乾かないと何が良くないかというと大きく2点あります。
- 汗で濡れた服で体温が奪われる「汗冷え」が発生
- 敏感肌の人は汗で肌が痒くなる
つまり汗を放置しておくと体に良くない影響を引き起こすのです。
綿は速乾性の低い繊維なので夏やスポーツの時には不適切な素材とも言えます。
ポリエステルのメリットは速乾性
一方ポリエステルは人口的に機能を向上させることで、汗の乾きの良くしたものが数多く発売されています。
そのためたくさん汗をかいても効率よく発散させてくれて肌に汗が残りにくいメリットがあります。
一番手頃なところだとユニクロのエアリズム。速乾性だけではなく、まるでシルクのような手触りを備えているのも大きな特徴です。
最近の日本は暑いので綿100%よりもポリエステルの方が快適に過ごせる気候になってきています。
冬のポリエステルに要注意
速乾性だけではなくポリエステルは保温力を高めることもできちゃいます。なので冬にも重宝するのですが、これはかなり人を選びます。
なぜなら冬場のポリエステルは静電気を帯びやすいためです。
静電気を帯びた衣類はチクチクと肌にダメージを与えます。特に肌の弱い人は赤くなってしまったり体に異常を感じたら要注意です。
ユニクロのヒートテックが有名ですが、僕には刺激が強すぎて痒くなるから、まともに着用することができません。
周りにもヒートテックが無理という人は多く、合わない人は絶対に避けた方が良いです。
そのイメージでポリエステルは体に合わないと思ってしまう人も多そうですが、夏着てみると問題なく着れて拍子抜けするかもしれませんね。
体に合うならどっちも使える
こんなことを言うと元も子もないけど、結局その人の体質によるところが大きいです。
「肌に優しい綿しかダメ!」という体質の人もいれば「ポリエステルが快適すぎて手放せない!」という人もいるでしょう。
ここまで一般的な傾向として綿とポリエステルの違いを紹介してきましが、お互い良いところ悪いところがあるので長所を活かして両方使うのがおすすめです。
綿とポリエステルの使い分け【まとめ】
まとめるとこんな感じで選ぶと良いと思います。
- 肌触り最優先なら綿
- 春秋の過ごしやすい気候なら綿
- 冬なら静電気の起きにくい綿
- 冬でも肌が強いなら保温力のあるポリエステル
- 暑くて汗をたくさんかくならポリエステル
- スポーツなら有無を言わずにポリエステル
「綿で快適に過ごせる場合は綿を使い、綿では快適さが損なわれる場合はポリエステルの機能性に頼る」というのが賢い使い分けです。
最近ではポリエステルと綿の両方をうまく使いこなしたハイブリッドなアイテムも増えてきているのでそういうアイテムから選ぶのも良いと思います。
肌着ブランドのグンゼは綿の肌触りの良さと、ポリエステルの速乾性が高いレベルで融合されていてオススメです。
僕は昔、ポリエステル(合成繊維)が石油などを材料にしていると知り毛嫌いしていたのですが、メリットの大きさを知ってからはどちらも便利に使っています。
綿の肌触りは間違いなくいいけど、ポリエステルは技術の進化によってさらによくなる素材です。最近使っていなかった人こそ是非試してみてくださいね!
ではまたっ