とっても面白いイヤホンambie(アンビー)が登場しました。ソニーが培ってきた音響技術によって、今までありそうでなかった「耳を塞がないから外の音が聞こえるイヤホン」の登場です。一月ほど使ってみたので率直な感想を紹介します!
耳を塞がないイヤホンambie(アンビー)とは?
ambieはWiL,LLC.と、ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社が共同で出資して設立したベンチャー企業です。そんな自社の名前を冠したイヤホンが今回紹介するambieです。
耳を塞がずに音楽を聴くことができるイヤホン
ambieを一言で表現するとそんなイヤホンです。通常イヤホンというと耳の中に装着しますがambieは耳に挟み耳を塞がない仕組みになっています。このパッケージの女性のイメージですね。
音楽を再生しながら周囲の音や声もしっかり聞こえる
耳を塞がないと色々なメリットが出てきます。
- 音楽を再生しても周りの音が聞こえる
- 自分の呼吸音や声の篭りがおきない
- 長時間使用でも疲れにくい
- コードが擦れて発生するタッチノイズがない
- 汗で蒸れたりしにくい
一言でいうなら「ながらイヤホン」
そんなメリットたくさんのイヤホンがambieなのです。何かしながら音楽を聴くために最適なイヤホンです。使ってみると周辺の音はそのままに自分だけにBGMを流している感覚になります。
アイディア次第では本当に多くの場面で利用できそうです。
- 話しながら
- 仕事をしながら
- 移動をしながら
- 家事をしながら
- 歩きながら
それではここからは実際に使ってみて良かった点・悪かった点を率直に紹介していきます。
ambieイヤホンにはメリットたくさん
まずはambieイヤホンの良かったところを紹介していきます。
意外と音が良い
これは想像以上。構造としてはオープンエアのイヤホンをちょっとずらした様な仕組み。それなのに低音域以外はしっかりと聞こえてきます。周囲の騒音が少なければ普通に聞こえます。
ただ聞こえ方はちょっと独特で耳から少し遠いところから音が聞こえる感じです。自分専用のBGMが流れている不思議な感覚になりますね。
周囲の音が聞こえる便利さは中々のモノ
会話ができるくらい周囲の音が聞こえるのはいいですね。特に音楽を聴いていても安全を確保できるのが良いです。
外で車が近づいて気が付けないと危険だけどこのイヤホンだったらしっかり音が聞こえるから安心です。プリウスが近づいてくるのもしっかり聞こえますよ!
耳への負担が軽いのが良い
イヤホンは便利だけどイヤホン難聴とかがちょっと怖い。そんな人には最適なイヤホンです。それほど大きな音ではないので耳への負担は軽くて長時間の利用にも適しています。
外の音が聞こえるくらいの音量で音楽を聴いていれば長時間の利用も余裕です。先日「君の名は。」のサントラ3周(約3時間30分)したけど耳の疲れは少なめでした。特にBGM系の音楽と相性が良いかもしれないですね。
音楽聴きながら歌うのに超便利
帰り道周りに人がいない時歩きながら歌ったりするタイプの人なら買いです!
僕がそうなのですが人がいないと歌いたくなっちゃうけど、普通のイヤホンだと周りの音聞こえないから危ない。人に気がつかないで歌うと違う意味で危ない。
しかも普通のイヤホンだと自分の声が反響して歌いにくいですよね。その点ambieなら完全にBGMとして役を果たしてくれるので心おきなく歌うことが可能になるんです。
音漏れは想像以上に少ない
これは嬉しい誤算ですが音漏れは思っていた以上に少ないです。例えばオープンエア型のイヤホンを耳から離してもシャカシャカ音を聞き取れるけど、ambieだとある程度離れると聞こえなくなります。
ノイズキャンセリングイヤホンと補完しあう存在だと思う
外の音を聞くという観点で言うとノイズキャンセリングイヤホンと似ているけど用途は全然違う印象です。個人的にはこんな使い分けが一番耳にも優しくていいかなと感じています。
- 騒音がうるさい場所で音楽を楽しむ → ノイズキャンセリングイヤホン
- 騒音が少ない場所で音楽を楽しむ → ambie
今後は ARなど新技術との連携が進むのでは?!
イメージ的にはスマートグラスによるAR(拡張現実)のイヤホン版になったりするんじゃないかと想像しています。例えばARで見えている音声をambieで流すことによって、日常に支障をきたす事なく情報が伝わる様にしたり。リアルタイム翻訳の音声を流したり。とっても夢が膨らみますね。
これからambieの製品が増えると面白いことができる様になるんじゃないかと楽しみです!
ambieイヤホンのデメリット
特殊な構造であることもあってメリットも多いけどその分デメリットもいくつかあります。
低音と重低音はさようなら
見事なくらい低音域はカットされます。これは構造的にしょうがないのでそういうものだと割り切る必要があります。クラブミュージックやEDMなど重低音で迫力を出している楽曲に関してはスカスカした印象を受けるので注意が必要ですね。
装着がちょっとだけ面倒
これは慣れの問題もあるのですが装着は普通のイヤホンの方がしやすいです。左手で耳を押さえて右手で装着しているため両手を使っています。
イヤーピースがなくなりやすい
イヤーピースはただ筒にはめた様な構造になっているため非常に外れやすいです。最初からスペアが入ってはいるもののもうちょっとなくなりにくい構造にして欲しいというのが本音。
うるさい場所では使い物にならない
スーパーや地下鉄などノイズが大きい場所では使い物になりません。そのため非常に使用場面を選ぶイヤホンだなと思っています。間違ってもこの一本だけで生活はできないです。
音量を上げすぎると意味がなくなる
これは気をつけないといけない点の一つ。音量を上げすぎると結局周りの音が聞き取りにくくなるのである程度の音量に留めて利用する必要があります。どうしても大きな音量で音楽を聴きたいなら普通のイヤホンを使った方が良いですね。
電車での使用時間が長いなら微妙
イヤホンの使用場面は電車内が長いという人は多いと思います。ただそういう人にはambieは不向きであると言えます。
周囲の音によって音の聴こえ具合が変わるのがambieの特徴でもあります。人間の耳は大きな騒音の中ではある程度コントロールして聞き流す能力があるけど、イヤホンは同じ音量を流し続けるだけです。そのため気がついていなかったけどうるさい場所ではあまり音楽が聴こえず楽しめないのです。
ウォーキング・ジョギングのためBluetooth版が欲しい
外の音が聞こえるからウォーキングやジョギングの時こそ使いたいイヤホンです。でもコードは結構長いし邪魔です。早くBluetooth版がでてもっとストレスフリーなイヤホンになればいいのになと思っています。
遊びが効きすぎなBEAMSコラボの配色
タイトルにBEAMSとかつけておきながら一切触れていなかったので一応紹介しておきますね笑
80年代の家電を彷彿とさせるポップで大胆なカラーブロッキング
というのがこのBEAMSコラボの配色イメージです。80年代を意識したカラーリングとのことですが、物心ついた頃は90年代なので全然シックリこないです笑
正直会社でこそ便利に使えそうなイヤホンだと思うので普通のカラーリングにしとけば良かったと思ったりもします。逆に言うと会社で使わなければBEAMSコラボは面白くて良いかもしれませんね。あとこの配色のメリットは左右の色が違うのでどちらの耳にはめるか一瞬でわかることです。
通常のカラーは6色展開なのでご安心を
こんな変な色だと嫌だと思ったあなた。安心してください!ちゃんと普通の色も展開されています。特に会社で利用する事を想定している場合はブラック・ホワイトあたりの無難な色を選んでおく方が良いでしょう。僕はBluetooth版が出たら落ち着いた色を購入する予定です笑
ものすごく革新的という印象はないけどとても面白いイヤホンです。従来のイヤホンの不満な部分を解消できるポテンシャルを秘めていると思います。メリットを見て良いなと感じたならそこまで高くもないので試してみるのをオススメします。
ではまたっ